入院から退院までの診療計画を記した「クリニカルパス」。カルテの電子化などIT化が進む病院内では、患者と医療者双方が治療の手順と目的を共有する手段として重要性が増している。1月中旬に熊本市中央区であった「日本クリニカルパス学会学術集会」の大会長を務めた済生会熊本病院(南区)の町田二郎副院長に、パスを使う意義などを聞いた。
同病院は1996年、パスを導入。今では手術や退院を見通す計画表として知られているが、米で使われ始めた当初は治療目標を示すものだったという。
手術後何日目で食事を再開し、リハビリで歩けるようになるか-。町田副院長は「元は患者と医療スタッフが目標を共有する計画表として作られた。どのような治療をすれば適切に回復するのか、医療方針を標準化するものだった」と話す。
国内では2000年以降、導入が本格化。ただこの時点では、だれがどの治療を担当するのか、病院内の役割分担表として使われるのにとどまり、「本来の意義が分からないまま」だった。
近年のIT化では、多数の治療情報(ビッグデータ)の収集が可能となった。町田副院長は「最適な治療と回復目標がデータの分析から分かるようになり、患者に示すことができる。目標を共有する原点に立ち戻った」と話す。
ただ、現時点ではパスの書き方は病院ごとで異なる。このため同病院は、九州大病院などとパスの書き方を統一する研究にも着手した。町田副院長は「クリニカルパスから必要な治療の標準化につなげ、中身を常に改善することで患者のための医療を実践していきたい」と話している。(林田賢一郎)
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February 23, 2020 at 09:07AM
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診療計画、患者と医療者共有 「クリニカルパス」IT化で重要に 町田・済生会熊本病院副院長に聞く (熊本日日新聞) - Yahoo!ニュース
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