驚きが詰まったデザイン
今シーズンはサカイやダブレットなど、オリジナリティとデザイン力に強みを持つブランドの新作に注目が集まっている。また、この秋にブランド名をあらため新たなスタートを切ったプロダクトトゥエルブや、気鋭ブランドのヴェインの新作に見られる立体的なパターンや極端なビッグシルエットからも目が離せない。見るだけで気分も体温も上がるスペシャルな新作をピックアップした。 ■doublet キュートなアップリケが目印 ダブレットの2021年秋冬コレクションのランウェイでひときわ存在感を放っていたのが、この背中のアップリケ刺しゅうが印象的なジャケット。注目すべきは、素材やディテールでリサイクルに対するメッセージを表現している点だ。ボディに使用したメルトン素材は、ウールの原毛のゴミを取りのぞかずに織り上げたもの。単なる無地に見えない奥行きのある表情を楽しめる。ダブレットらしい型破りなアイディアが光るアイテムだ。 ■YOKE アートの豊かな色をまとう ユニセックスなアイテムを得意とするヨークの新作は、ロシア・ユダヤ系でアメリカの画家、マーク・ロスコからインスピレーションを得た抽象的なアートが主役だ。作品の特徴である色彩のグラデーションを、アルパカの起毛で表現した。落ち着いた色だが、個性をしっかり主張できる存在感を放つ。 ■VEIN グラフィックから気迫が伝わる 昨年デビューした気鋭ブランド、ヴェインの今季のシグネチャーアイテムは、現代アーティスト、YUMA KISHIのアートワークを取り入れたインパクトのあるダウンベストだ。スモーキーなモノトーンの曖昧なグラフィックがモードな雰囲気を演出する。600フィルパワーの高品質ダウンを使い、軽くて温かい着心地を実現。コートのうえからでもレイヤードできる極端なオーバーサイズが新鮮だ。 ■Product Twelve ディテールやシルエットで遊ぶ 今シーズン、プロダクト オールモストブラックから名を変え、新たなスタートを切ったプロダクトトゥエルブのアウターは、ただ暖かいだけではない。腕まわりのマチやベンチレーション、立体的なパターンなどに見られるように、動きやすさに特化している。生地には再生素材の超微細マイクロファイバー素材、プリマロフトを使用し、機能だけでなく環境にも配慮した。 ■sacai ユーモア溢れるハイブリット バラエティに富んだ素材と色を巧みに組み合わせたサカイらしいデザインのブルゾン。ドローコードやスナップボタン、ジップなどのディテールがアクセントとして利いており、見る角度によって表情が異なるのが面白い。コレクションのルックのスタイリングにならい、左右のジップを開けてインナーとのレイヤードを楽しみたい。
写真・高橋絵里奈 スタイリング・稲垣友斗・飯垣祥大 文・羽賀まり奈
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