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Wednesday, July 27, 2022

【今日の一首】思い出がなにひとつない公園の木々が切り倒されていってる|僕の不幸を短歌にしてみました(エッセイつき)|岡本雄矢 - 幻冬舎plus

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歌人芸人・岡本雄矢さんのフリースタイルな短歌&エッセイ集全員がサラダバーに行ってる時に全部のカバン見てる役割が評判上々。たったの31文字で、世界はこんなにも情けなく、こんなにもドラマチックに!思い出作りについて詠う、今日の #不幸短歌 。

*   *   *

思い出がなにひとつない公園の木々が切り倒されていってる

 

この前、たまたま通った道の脇に公園がありました。その公園では今まさに、木々が切り倒されていました。

僕はそれを見て思います。

あ、切ない。

しかし考えてみると、この切なさの原因がわかりません。

僕はこの公園になんの思い出もありません。

例えば、思い出のある公園の木々が切り倒されているなら、切なくなるのもわかります。

しかしそんなことはまったくなく、なんならこの公園は初めて見る公園です。

かといって、緑が足りなくなるからとか地球環境によくないからという理由で切なくなっているのかというと、そうでもない気がします。

たしかに緑は多くあった方がいいですし、地球環境がいいに越したことはありません。

ただ、僕は自分と自分の周りのことで精一杯で、地球のことをそこまで考えている人間ではありません。

木々が切り倒されているのを見ながら、切なさの原因を探りますが、答えは出そうにありません。

だけど、思い出がなかった公園に、ひとつ思い出ができました。

(写真:iStock.com/Hakase_)

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