三井化学はポリウレタンディスパージョン(PUD)の生産能力を増強する。環境対応ニーズの高まりによるモノマテリアル食品包材の需要拡大に対応する。子会社の工場を増強し、2025年6月に営業運転を開始する計画。投資額は非公表。増強後の国内における生産能力は従来比約2倍を見込む。
三井化学エムシー(静岡市清水区)の清水工場(同)で耐熱性やガスバリアー性などに優れる水系樹脂「タケラック」PUDの生産体制を強化する。24年2月に着工し、25年4月に完工予定だ。
PUDはポリウレタンの微粒子が水の中で分散している状態で、水を取り除くと微粒子が膜となることで、コーティング剤などとして活用されている。タケラックPUDは高い耐熱性などの特徴を生かし、塗料や接着剤などで幅広く利用されている。
近年、環境意識の高まりを背景にリサイクル可能なモノマテリアル食品包装用バリアコーティング向けでPUDの需要が欧州を中心に拡大している。今後も需要増が見込まれることから、供給体制を強化する。
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