国土交通省と独立行政法人 自動車事故対策機構(NASVA)が1995年から実施している「自動車アセスメント(JNCAP)」。2020年度の安全性能評価結果が5月25日に発表された。2020年度は10車種の評価が行われた。また、評価方式に大きな変更があり、これまで別々に評価されていた衝突安全性能と予防安全性能が、一つの評価に統合された。 【写真で解説】全10車種の得点結果を見る!
「自動車アセスメント(JNCAP)」とは、国土交通省と独立行政法人 自動車事故対策機構(NASVA)が1995年から実施している自動車の安全性能評価。毎年、新車として販売されている車種の中から試験対象車種を選考し、安全性能に関するさまざまな評価試験を実施。ウェブサイトなどでその結果を公表している。 2019年度までのJNCAPは、「衝突安全性能評価」(以下、衝突安全)と「予防安全性能評価」(以下、予防安全)を、それぞれ別の評価として発表してきた。ちなみに衝突安全とは、実際に事故が発生した際の搭乗者や接触した歩行者の安全性を評価するもので、予防安全は、衝突被害軽減ブレーキなど、事故を未然に防ぐための機能を評価する内容である。 2020年度からは、この2種類が1本化。さらに、「事故自動車緊急通報装置」(以下、自動通報)の評価も加え、衝突安全が最高100点、予防安全が最高82点、自動通報が最高8点の合計190点満点で評価されるシステムとなった。衝突安全と予防安全は、得点によってAランクからEランクまでの5段階でも表される。ランクの条件は、以下の通り。 【衝突安全のランク(100点満点)】 Aランク:84.63点以上 Bランク:71.89点以上~84.63点未満 Cランク:59.07点以上~71.89点未満 Dランク:46.33点以上~59.07点未満 Eランク:46.33点未満 【予防安全のランク(82点満点)】 Aランク:66.40点以上 Bランク:47.92点以上~66.40点未満 Cランク:31.68点以上~47.92点未満 Dランク:15.76点以上~31.68点未満 Eランク:15.76点未満 なお、自動通報は性能試験ではなく、決められた仕様を満たしていると2種類の得点が与えられる。ひとつは、事故の発生を自動的に緊急通報する「基本型」で、これには2点。基本型の通報に加え、乗員の傷害予測のための情報を送信する「先進型」には、8点が与えられる。 また、従来から、衝突安全と予防安全を総合して5段階の星の数でも評価してきたが、2020年度からは、前述の統合した評価が190点満点中151.03点以上、かつ衝突安全と予防安全の両方がAランクで、最高のファイブスター(5つ星)が与えられるようになった。そのファイブスターの中でも、最高得点を獲得した車種には「ファイブスター大賞」が贈られる。今回のファイブスター大賞は、スバル「レヴォーグ」(2代目)であった。
からの記事と詳細 ( 【JNCAP2020速報】最も安全な車種はなに?統合評価でより分かりやすく(くるくら) - Yahoo!ニュース )
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