ウェブカムモデル以上に稼げない
マリアは最初のシフトで5000ルーブル(約8000円)稼いだという。 「1ヵ月で10万ルーブル(約16万円)以上稼ぎましたよ。ほとんど脱がなくてよくて、基本的にはおしゃべりするだけ。毎日働きました。両親に疑われないように早番のシフトにして。あの頃の私の生活には仕事以外なにもありませんでした」 「最初のお給料をもらった後、ショッピングモールへ行って欲しかった物を全部買いましたよ。信じられませんでした、こんなことがほんとうにできるのって」 だがこの仕事は、彼女の精神状態にひどく影響を与えた。 「ウェブカムサイトは性的に歪んだ指向をもつ人たちがあふれています。露骨な変態もいます。私が交流している人がこんなことを書いてくるんです。『僕は自分の子供たちを***愛している』と。泣いてしまいました。こんな情報、どうしたらいいの?」 「ひょっとして彼は本当に誰かをレイプしているんじゃないかと……。自分が自分じゃないように感じていました。バーチャルな売春をしているんだということは、理解していました」 マリアは親しい人に助けてもらおうと、仕事のことを女友達に話した。だが彼女は助けてくれなかったばかりか、マリアを責め、相談したことを共通の知人全員にばらしてしまったのだという。 その後、マリアには逆の感情が湧いた。「あの人たちはなんなの? なんで私が弁解したり、恥じたりしなきゃいけないの?」と。そうして彼女はウェブカムにどっぷりとはまりこんでいったのである。 大金にはさまざまな誘惑がつきものだ。マリアの人生に麻薬が登場する。 「アンフェタミンやメフェドロンが何なのかを知りました。スタジオの仕事は、最後の数週間で収入がガタッと落ちてしまって、家に帰されることもありましたね」 「なにもかもどうってことなかったのですが、管理人の一人が本物の***で。彼に(性的に)サービスしないと、どんなことでも罰金をとられてしまうの。トイレが長いからと罰金を取られて、私は大騒ぎを起こしてやめました。終わり、終わり、もう絶対にウェブカムには戻らないと思いましたよ」 だが金が尽きると、彼女はまたこの仕事に足を踏み入れることにした。そんなふうにしてその後もやめては戻るということを三度繰り返したという。 他の仕事を探そうとはしなかった。何の専門知識も経験もない人間が、そこそこの高い収入を得られる場所などどこにもない。
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