ここ最近、Twitterのトレンドを見ていると「#TRPG」や「クトゥルフ神話TRPG」「CoC」という言葉を目にする人は多いはず。ですが言葉は見かけても実際どんなものなのか理解出来ていない人もいるでしょう。
なんとなく分かっている、そんな方でも果たしてその「TRPG」、ほんとに正しい意味での「TRPG」なのでしょうか?
本稿では「TRPG」という言葉を全く知らない人達や「TRPG」は知っているけど面白さや遊び方が想像つかない人向けに、1から解説します。この記事を読めばTRPGの基礎から今の大まかな流れまでバッチリ。取り違えもありません。
TRPGとは?
まず最初に本題を述べると、TRPGは「テーブルトークロールプレイングゲーム」の略になります。なおこの呼び方は和製英語であり、海外では「テーブルトップロールプレイングゲーム」と呼びます。そしてTRPGはテーブルゲームのジャンルの1つです。つまりボードゲームやカードゲームの親戚と言えるでしょう。
これだけだとピンと思い浮かばない人も多いでしょうが、TRPGジャンルの代表作の1つかつ最古のTRPGである1974年に誕生した『ダンジョン&ドラゴンズ』(通称:D&D)を、制作スタッフが参考にし生まれたのが『ドラゴンクエストシリーズ』です。そう聞けばTRPGジャンルの凄さの片鱗を理解出来るのではないでしょうか。
また、コンピューターゲームの歴史を紐解いて行けば多くの初期のRPGも『ダンジョン&ドラゴンズ』の影響を強く受けていたり、本作をコンピューターゲームとして発売したものは非常に多く存在します。
さらに言えば、未だに海外においては『ダンジョン&ドラゴンズ』が最も遊ばれているTRPGです。登場から現在に至るまでTRPGの最前線を走り続けている偉大な作品、それが『ダンジョン&ドラゴンズ』なのです。
さて実際TRPGを遊ぶ際には基本、紙・鉛筆・サイコロ・ルールブックと呼ばれる本を使うのが一般的です。遊ぶのに必要なものを見ればわかる通り、コンピューターが介入することはありません。
その代わりに、TRPGでは「ゲームマスター」(通称:GM)がゲームの進行やプレイヤーの行動に対するフィードバックを行います。
例えば、GMが「貴方達の目の前に化け物が2体立っています」と伝えれば、プレイヤーは「自分が使っている魔法使いは火の魔法で燃やしたいです」「私は剣士なので剣で斬りかかりたいです」と言葉を返します。
この様に、言葉によるコミュニケーションを行って物語が展開していくのがTRPGの基本となります。
しかし、ただ言葉だけで会話しても実際どの様な結果になるのかの指針が無ければGMも判断出来ません。その判断基準を示すのが、ルールブックというわけです。
GMはルールブックを参照しながら、時には自身やプレイヤーにサイコロを振らせその出目で結果を算出し、どの様な状況になったのかを伝えます。
そしてプレイヤーはその結果を受けさらにどう行動するか、どんな言葉を自身が操作しているプレイキャラクター(通称:PC)が発するかを伝え、さらにGMは…と繰り返していくわけです。
TRPGの面白さ
これだけを聞いてもTRPGの面白さにピンと来ない人は多いでしょう。なので、筆者が思うなぜTRPGが楽しいかという点について3点説明します。
まず1つ目として、「圧倒的な自由度」です。例として鍵がかかっている扉があったとします。『Skyrim』を例にすればプログラムで定められているもの、鍵を使って開けるもしくは扉を物理的に破壊する等選択肢の幅は限られてきます。
しかし、TRPGであればルールブックやゲームを管理しているGMが問題ないと判断出来るのであれば、どの様な方法を取っても構いません。屋根裏から侵入する、地下から穴を掘って入る、いっそ家を燃やして入る等など。プレイヤーの想像の数だけ、解決方法があるのです。
2つ目は「キャラクターの自由度」です。ルールブックに則って、最低限設定しなければいけないデータは定められていますが、パーソナルデータと呼ばれるPCの性格や身長、容姿や過去等については自由に設定出来ることが大多数です。
その為通常のコンピューターゲームでは出てこないような設定のキャラクターを自分のPCとして生み出すことも可能です。180cmで文武両道の石油王みたいなキャラだって作れます。大抵はフレーバーになるものですが、それでも背景を深く知っている、自分だけのキャラクターでの冒険というのはなにものにも代えがたい魅力です。
そして3つ目は「コミュニケーションゲームである」ということ。
TRPGは他のキャラクターと対話して進めるのが大原則です。そして、自分のキャラクターをロール、つまり演じるのはPLである自分自身。
キャラクターになりきってコミュニケーションを取ること自体に楽しさを感じる人もいれば、自分のキャラクターが他のキャラクターや出来事によって性格や心が大きく変化していくことに楽しさを感じる人もいるでしょう。
また、敵を倒す様な物語であれば自分の作ったデータをコミュニケーションとして伝え、敵を打倒する瞬間に喜びを感じるかもしれません。
この様に、自分と他人との会話によって、全く想像のつかない物語が展開されていくのがTRPGの醍醐味と言えるでしょう。そういった瞬間をTRPGを遊んでいる参加者全員で共有し、「この場面楽しかったよね」と感想を言い合えば、かけがえのない冒険の思い出として残るのです。
TRPGはどこで遊ぶ?
TRPGはテーブルゲームの一種、ということで昔は何処かのゲームショップや集会所、あるいは参加者の家に全員が集まって遊ぶ、というのが一般的でした。
ですが、現代においては大きく変わっています。特に現在の情勢もあり物理的に人が集まって遊ぶという形式はごく少数のケースに留まります。
その代わりとして発展したのが、オンラインでのTRPGです。
「CCFOLIA」「ユドナリウム」等オンラインでTRPGを遊ぶ際に便利なツールサイトを使い、声は「Discord」で届けるという形でプレイするのが最も多い形です。
遊ぶ人を集める際にはSNSを利用し募集したり、TRPGグループに入って相談することが多い印象です。
TwitterではTRPG初心者向けのタグや画像なども沢山存在するので、その様なものを利用すると声をかけてくれる人も多いです。
からの記事と詳細 ( 「TRPG」「クトゥルフ神話TRPG」「CoC」ってなに?SNSでよく見かける非電源ゲームの基礎知識 - Game*Spark )
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