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Wednesday, November 16, 2022

田舎の町おこしイベント!まちあそび人生ゲームってなに?|GMT - Glocal Mission Times

apaituberita.blogspot.com

1968年の発売から現在まで、モデルチェンジ繰り返しながら多くの人に愛され続けている「人生ゲーム」。あなたも一回は家族や友達と、このロングセラーボードゲームで遊んだ経験があることでしょう。近年この人生ゲームが、地方の商店街を活性化させる【リアルな人生ゲーム】として活用されています。人生ゲームをリアルの世界に活用するとは、どのようなことなのでしょうか?今回は町おこしのイベントとして日本各地に広がりを見せる、まちあそび人生ゲームについて紹介していきます。

そもそも人生ゲームとは?

人生ゲームは、1968年(昭和43年)にタカラトミー(当時はトミー)から発売されたボードゲームです。オリジナルは米国で発売されていた「THE GAME OF LIFE」で、ルーレットを回し、出た数だけ進むとさまざまな人生イベントが待ち受けている双六型のゲームでした。発売当時は人生のイベントもアメリカナイズされたものでしたが、1983年発売の3代目人生ゲームからは日本独自のイベントにリニューアルされ、現在まで異例のロングセラーを続ける人気ボードゲームとなりました。

人生ゲームは、幅広い世代に受け入れられた知名度の高いゲームです。皆さんもご家族やお友達と、一度は遊んだことがあることがあるのではないでしょうか?

リアルな人生ゲーム「まちあそび人生ゲーム」

近年、この人生ゲームの遊び方をリアルな世界に持ち込んだ「まちあそび人生ゲーム」が話題となっています。

まちあそび人生ゲーム誕生のきっかけは、産業振興に携わっていた島根県出雲市役所の職員が地元商店街の見取り図を見て、人生ゲームのマス目(人生イベントが書きこまれた双六のマス)に似ているな、と思ったこと。商店街の店舗を人生ゲームのマス目に見立て、参加者がルーレットを回しながら周遊したらどうなるだろう?行く先々のお店ではイベントが開催され、人生ゲームと同様にゴールでの所持金の多さを競ったらどうなるだろう?と考えたのです。

まちあそび人生ゲームは、こんなルール

上記のような経緯で企画されたまちあそび人生ゲームは、はじめに出雲市平田町の平田本町商店街で開催されました。通貨には、実際の通貨ではなく専用通貨を用いることによってゲーム性を持たせ、人生ゲームと同じように始めに職業を決めてスタートします。ルーレットを回して進む各商店ではイベントが開かれ、その内容によって専用通貨を得ることができます。参加者はさまざまなイベントを通じてお金を稼ぎながら、商店の人と交流していくのです。

このイベントはタカラトミーから公認を受けて開催され、第1回(2013年7月)の参加は123チーム406人。このイベントがあまりにも好評だったため3ヶ月後には第2回を開催、翌年からは毎年10月に開催されるようになりました。3年後の2016年には628チーム2503人もの人が参加するようになり、このうちの8割が実際に訪問した商店で買い物をしています。

日本中で商店街が衰退し、「シャッター商店街」と呼ばれる場所も増えている昨今、この取り組みは地元の人々に商店街の存在をアピールし、商店街の人々にも自分の商店やサービスを見つめ直すきっかけを与えたのです。

日本各地の商店街の実態

中小企業庁がまとめている「商店街実態調査 (平成30年度)」によれば、日本各地の商店街には以下のような実態があります。 ※前回調査は平成27年度

・1商店街あたりの店舗数は減少(前回調査54.3店 → 今回調査50.7店)
・商店街の平均空き店舗率は増加(前回調査13.17% → 今回調査13.77%)
・空き店舗の今後の見通しは、増加すると回答した商店街(53.7%)が最も多い。
・商店街が抱える問題は、経営者の高齢化による後継者問題が最も多い(64.5%)

上記のように地方の商店街では店舗数が年々減少し、空き店舗の数も増えています。また経営者の高齢化と後継者不足も問題となっており、より一層の活性化や若返りが求められています。地元の商店街の活性化は、雇用と税収の増加を促し地域の発展に通じるのです。

各地に広がったまちあそび人生ゲーム

このような取り組みは話題を呼び、全国各地の商店街から地元で開催したいと声がかかり始めます。以来、山形県新庄市や福井県小浜市、千葉県船橋市、静岡県富士市など、全国23の商店街が合計40回以上、まちあそび人生ゲームを開催しています(2022年10月現在)。

まとめ

まちあそび人生ゲームは、地元の商店街や地域にまだまだ隠れた可能性があることを気づかせてくれます。このような町おこしイベントによって地域が活性化すれば、都市に一極集中してしまっている人口を拡散させることにつながり、少子高齢化に悩む地方都市を元気にしてくれることでしょう。

<参考>

人と人をつなぎ、街を元気に(出雲市)
https://www.pref.shimane.lg.jp/admin/seisaku/koho/photo/photoshimane218/7.html?site=sp%EF%BC%88%E5%B3%B6%E6%A0%B9%EF%BC%89

商店街でリアル「人生ゲーム」 地域おこし各地で続々
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO20319720U7A820C1000000/

「まちあそび人生ゲームin富士」開催のお知らせ ~ まちの魅力を発見しよう ~
https://www.city.fuji.shizuoka.jp/sangyo/c0407/rn2ola0000044xbl.html

まちあそび人生ゲームとは
https://www.machiasobi.jp/game.html

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