動画配信サービスU-NEXT上のアニメ「スクライド」の概要欄が、「豪快すぎる」と話題になっています。概要欄に書かれているのは、「そう思うだろう おまえも」の一文だけ……確かに、豪快なまでにシンプル。
「スクライド」は、2001年に放送されたサンライズ制作の熱血バトルアニメ。インパクトのあるせりふ回しが特徴の1つで、なかでも象徴的なのが、主人公のカズマが高ぶったときに言う「そう思うだろ? あんたも」でした。
「スクライド」第1話。「そう思うだろ? あんたも」は16分10秒付近
「そう思うだろう お前も」は、実は放送当時にポスターなどでも使用された、作品のキャッチコピー。最終話直前の第25話においても、これに近い会話があり、カズマとライバルの劉鳳が決闘前に、「そう思うよな?」「おまえも」と言葉を交わしています。
作品の魅力を端的に表したこの説明文を「いくらなんでも豪快すぎる」と紹介したツイートは、現在までに4000件以上のリツイートを集める話題に。「これだけでスクライドの説明としてしっかり成立してる」「なにひとつ間違ってない」「どう考えてもこれ以上が出てこない」と注目されました。
U-NEXTの概要欄のセンスを巡っては、過去にも「見た人が書いてる」「分かってる」としばしばSNSをにぎわせてきました。今回も、余計な脚色を省いたセンスはさすが。ねとらぼ編集部ではU-NEXTを取材し、概要欄への姿勢などについて聞きました。
―― ネットでは「ちゃんと作品を見た人が書いている」と好評ですが、こうした概要欄の文面はどのように作成しているのでしょうか
U-NEXT 具体的な業務内容はお伝えできないのですが、配信作品としてお預かりしているものは必ず視聴し、愛をもってご紹介するように心掛けています。文字量や文章のテイストについてもサービス全体を通して一定のクオリティーを保てるような体制を整えております。
―― U-NEXTではあらすじ以外にも、作品を独特のコンセプトで紹介するスタイルが印象的です。こうしたネーミングや作品のよりわけは、概要欄と同じ担当者が作成しているのでしょうか
U-NEXT こちらも業務内容などの詳細はお伝えできないのですが、このように「特集」と呼んでいる「作品のくくり」を重視しており、現在5000以上の特集を用意しています。「レンタルビデオ店の最終進化系」を追求しているU-NEXTとしてはかつて店頭にあった「スタッフのおすすめコーナー」をデジタルサービス上で実現したいと考えているためです。
出演者や監督はもちろん、ジャンルやテーマなど、カテゴライズしづらいものも含めてさまざまな切り口で新たな作品と出会えるように、5000以上の特集を日々アップデートしています。もちろんサービスとしては、視聴実績を元にしたレコメンドも実装していますが、人だからこそくくれる特集のあり方があると考え、両方を重視しています。
―― 今回話題になった件について、あらためてコメントをお願いします
U-NEXT デジタルサービスにおいて、人が作るこうしたテキストや特集が必ずしも効率的とはいえません。しかしU-NEXTは、こうした「人がいる」ことがサービスの信頼性や、「好き」を伝えることにつながると信じています。エンタメを「消費」するのではなく、楽しんでいただくために、エンタメへの熱量や愛情を、こつこつとではありますが、お伝えできればと思っています。
今回はこうした形でU-NEXTの思いをすくいとっていただき、大変うれしく感じています。これからも、地道な取り組みがじわじわと伝わっていくとありがたいですが、それ以上に、エンタメを習慣的に楽しんでくださるかたが増えたらうれしいです。そして、エンタメを楽しむ場所の1つがU-NEXTであったら、これほど喜ばしいことはありません。今後もご注目いただけますと幸いです。
【18時35分 追記】掲載後、読者より「そう思うだろう おまえも」が放送時に使用されたキャッチコピーであったとの情報が寄せられました。編集部でも確認が取れたため、記事内容を一部修正しました。初出時に不正確な内容になっていたことをお詫び申し上げます。(ねとらぼ編集部)
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