ケガがありながらも守備の要に君臨した板倉滉 [写真]=Getty Images
ボルシアMGに所属している日本代表DF板倉滉が、クラブのプレイヤー・オブ・ザ・シーズン(年間最優秀選手)の候補にノミネートされた。ボルシアMGのクラブ公式HPが8日に伝えている。
現在26歳の板倉は、昨シーズンにシャルケをブンデスリーガ1部昇格へと導き、今季開幕前にマンチェスター・Cからの完全移籍でボルシアMGに加入した。ブンデスリーガ1部でのプレーは初となったものの、開幕からボルシアMGの主力に定着。最終ラインの要として活躍していたが、9月12日に行われたトレーニングにて負傷し、左ひざ内側側副じん帯の部分断裂と診断された。FIFAワールドカップカタール2022直前に復帰を果たすと、同大会では日本代表の一員としてベスト16入りに貢献。W杯による中断明けからは再びボルシアMGで定位置を掴み、最終的にはブンデスリーガで24試合に出場していた。
ボルシアMGはプレイヤー・オブ・ザ・シーズンの最終候補に選ばれた4名の選手を発表。板倉の他には、2022-23シーズンの公式戦33試合の出場で14ゴール12アシストを記録したドイツ代表MFヨナス・ホフマン、31試合の出場で9ゴール10アシストを記録した元ドイツ代表MFラース・シュティンドル、32試合の出場で16ゴール7アシストを記録したフランス代表FWマルクス・テュラムがノミネートされている。ホフマン、シュティンドル、テュラムの3名はボルシアMGの攻撃陣を彩った存在で、ボルシアMGがシーズン全体の公式戦で記録した62ゴールのうち、3名だけで39ゴールをマーク。一方、板倉は守備的な選手として唯一の選出となった。
ボルシアMGはクラブ公式HPを通して、「ブンデスリーガでの経験がなかったにもかかわらず、この26歳は即座に定位置の座を掴み、ディフェンスリーダーとして成長を遂げた」と開幕直後から活躍した板倉を称賛。今季のボルシアMGはブンデスリーガ開幕から7試合を終えた段階で5失点と、安定した守備を武器に勝ち点を積み上げたが、「リーグ屈指の守備は板倉のクオリティによる部分が大きい」と評価している。なお、ボルシアMGの公式HPによると、板倉はシーズンを通してパス成功率91%、タックル成功率62%などの数字を記録したという。ボールタッチ数は1830回と、最終ラインからの組み立てにも大きく貢献した。
ボルシアMGのプレイヤー・オブ・ザ・シーズンはファン・サポーターの投票によって決定する。現在はクラブ公式アプリ内で投票が受け付けられており、現地時間で12日の23:59に投票期間が終了。その後、栄えある今季のプレイヤー・オブ・ザ・シーズンが発表される予定だ。
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