連日の猛暑の中、栃木県茂木町大瀬の「大瀬観光やな」でやなの利用が始まった。海の日の17日は、涼を求め、アユの塩焼きを味わおうという客でにぎわった。
幅約9・2メートル、奥行き21メートルの巨大なやなが「関東の四万十川」と呼ばれる那珂川の清流に架けられている。石や丸太、竹を使った伝統工法で造られ、涼しげ。
家族連れなどが朝から次々訪れ、子どもたちは奔流が押し寄せるすのこや、岸辺の浅瀬で水遊びして歓声を上げていた。店の炉端にはアユを焼く香ばしい香りが終日漂った。
同社の高林辰彦(たかばやしたつひこ)社長(47)は「お客さんに『栃木の夏の風物詩だから続けて』と言われて励みになる。伝統のやなの設置は続けたい」と話した。
やなは10月末まで設置される。落ちアユのピークは10月という。
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