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Wednesday, September 13, 2023

ロック風船ってなに? 邦題より気になるのは… ネーナ「ロックバルーンは ... - 山陰中央新報社

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ネーナの「グレイテスト・ヒッツ」

ネーナの「グレイテスト・ヒッツ」

 「ロックバルーンは99」は1983年に西ドイツ(当時)のロックバンド、ネーナが放った世界的ヒット曲。ドイツ語の歌詞ながら、米ビルボードのシングルチャートで2位まで上がった。西海岸のラジオ局がオンエアしたことから火が付き、米国では極めて珍しい、外国語(英語以外)の歌の大ヒットという現象を巻き起こした(その意味では坂本九の「上を向いて歩こう」が、日本語歌詞のままで1963年に3週にわたって全米ナンバーワンになったのはすごい。英語タイトルが、歌の内容とは全く関係ない「Sukiyaki(スキヤキ)」だったというのも日本人から見ればすごい)。

 ドイツ語のごつごつした感じが新鮮に聞こえたこのポップロックソングは、女性ボーカルのネーナ・ケルナーのキュートなルックスも相まって日本でも大ヒットした。しかし、ロックバルーンとはなんだ? ドイツ語の原題は「99 Luftballons」で「99個の風船」の意味という。地平線に浮かんだ99個の風船が、勘違いから戦争を引き起こすという架空の物語を歌った反戦歌である。ドイツも東西に分かれていた東西冷戦の時代状況を反映している。フェス会場で一斉に舞い上がる風船でも思い浮かべそうな「ロックバルーン」からは想像がつかない内容である。

 もう40年も前になってしまったあの頃、洋楽好きの男子高校生たちが教室で話題していたのは、意味不明なこの邦題…ではもちろんなくて、ネーナの美貌と、腕を上げた時に見える毛だった。ネーナと言えば「脇毛」―。そう連想する往年の洋楽ファンはかなり多いはずである。(洋)

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