放送番組で使われた美術セットや小道具の端材・廃材を使って、自分だけの作品をつくるワークショップ「テレビのカケラでなにつくる?」。NHKさいたま放送局で開催しました。
“カケラ”=番組の美術セットや小道具の端材・廃材
「テレビのカケラでなにつくる?」の“カケラ”とは、NHKの放送番組で使われた美術セットや小道具の端材・廃材です。
2021年の大河ドラマ「青天を衝け」で、屋根として使われた美術セットは、非常に軽い素材でできています。
カラーテープは音楽番組「うたコン」で使われたものです。
番組で使った美術セットや小道具を捨てるのではなく、子どもたちの発想で新しい何かに生まれ変わらせようというイベントです。
親子でつくる、思い思いの作品
ワークショップは、10月21日(土)と22日(日)の2日間、NHKさいたま放送局(さいたま市浦和区)で開催しました。3年に一度の「さいたま国際芸術祭」に連携するプロジェクトとして、子どもたちに芸術に触れる機会をつくろうと実施しました。
21日(土)は、参加した親子で作品を作ります。
吉田素(はじめ)さん(3歳)は、赤い橋の小道具を使って作品を作りました。赤い色から「消防車」を作ろうと考えていましたが、棒をくくりつけて「戦車」を作ることに。1時間ほどかけて作りあげました。
小学1年生の菊池隼仁(はやと)さんです。ふだんから、段ボールなどを使って工作するのが好きだといいます。
隼仁さんがつくったのは、人工芝をふんだんに使った作品です。
あったらいいなと思う庭を思い浮かべながら作りました。家族4人で鬼ごっこをすることができる、広くて大きな木もある庭です。
いろんな材料を使って作ることができて、楽しかったです
カケラに新たな命を吹き込んだ作品を紹介
21日(土)は、5回のワークショップに37組108人が参加しました。3歳から13歳までの子どもたちが夢中になって作った作品の一部を紹介します。
大きなオブジェを、力を合わせて製作!
22日(日)は「共同作品ワークショップ」を開催。20人ほどの子どもが、力を合わせて作品を作り上げます。
子どもたちの背丈よりも大きなオブジェ、ハートとツバメの形です。
“カケラ”を使って、思い思いの作品を作ります。
作成開始から2時間半、ハートは子どもたちの作品が隙間なく飾り付けられました。
ツバメのオブジェも、子どもたちの作品がいっぱいです。
共同作品ワークショップの作品は、11月25日(土)に放送予定のEテレ「スゴEフェス生放送スペシャル!」で、美術セットとして登場する予定です。
「芸術や、ものを大切にするきっかけに」
さいたま放送局の中島崇志職員です。今回のワークショップを企画・運営しました。
『さいたま国際芸術祭2023』にあわせて、NHKとしても子どもたちが芸術を体感できるイベントを開きたいと思いました。今回のワークショップが、芸術だけでなくものを大切にするきっかけにもなったら、うれしいです。
【NHKさいたま放送局で作品を展示予定】
ワークショップの作品は、10月30日(月)から11月21日(火)まで、NHKさいたま放送局で展示します(土・日・祝日を除く)。子どもたちの力作をお楽しみください。
さいたま放送局のアクセスマップはこちら
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