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Wednesday, July 29, 2020

動物看護師の悲痛な訴え…飼っていた猫を保健所に持ち込む「飼い主の無責任」(PHP Online 衆知) - Yahoo!ニュース

「飼い主の飼育放棄」で保健所に持ち込まれるペットは想像以上に多い

「あなたはそのペットを一生きちんと愛せますか?」 私が勤めている動物病院には、毎日たくさんのペットとその飼い主がやってきます。しかし、動物病院にはそんな一般のペットたちだけでなく、店頭に並ぶ前の子犬・子猫も検診を受けにきます。 その健康診断で問題がなければそのままペットショップの店頭に並びますが、そこでなにか問題が見つかれば「売れない子」としてブリーダーの元へ返されます。 そんな子犬や子猫をみているうちに、いつしか「ペットショップで売れない子は、その後はどうなるのだろう?」という疑問を持つようになりました。そこで自ら調べていくうちに、ペットの流通には大きな闇があると知りました。 そのなかで浮かび上がってきたのが「殺処分」の問題でした。 殺処分とは、「人間に害を及ぼす恐れがある動物」及び「不要になった動物」を殺害することです。 各自治体に置かれている保健所にあらゆる理由で引き取られた犬猫は、引き取りから7日間は保管されるものの、身寄りが見つかることがなければそのままガス室に押し込まれ苦しみながら死んでいくのです。 日本では現在も、犬猫あわせて年間約4万3000匹の命が人間の手によって奪われています。何の罪もない犬や猫が、今日もどこかで命を落としているのです。 環境省の調査によると、その大部分は「所有者不明」の犬や猫。逃げ出してしまって身元がわからなくなってしまったペットや、野良犬・野良猫がこれに当てはまります。しかし、ここでさらに注目してほしいのが「飼い主から」の割合です。 保健所に引き取られた犬のうちおよそ10.4%の3,726頭が、猫はおよそ18.5%の10,450頭が飼い主の飼育放棄によって持ち込まれています。 このような殺処分の問題においては、飼い主の身勝手な飼育放棄を根絶するよう取り組んでいくことが根本的な解決につながっていくと思っています。 世の中のペット飼育に対する間違った認識、理解の浅さ、心構えのないままに飼い始めてしまうことが、飼育放棄の大きな要因。「自分は大丈夫、絶対に飼える」と思っていても、将来あなたの身になにが起こるかはわかりません。 心構えのないままに飼い始めてしまえば、飼育放棄してしまう可能性は十分にありえます。「どんな状況になっても飼い始めたペットを生涯飼育する」と、あなたは今自信を持って言えるでしょうか?

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