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Thursday, June 2, 2022

慣らし保育は「母である私」にも必要な期間だった | 幻冬舎plus - 東洋経済オンライン

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保育園に慣れていくわが子を見て、親が思うこと(写真:Fast&Slow/PIXTA)

あの靴が似合わなくなったのは、いつからだろう――20代後半。着られなくなった服。好きになれなくなったもの。恋ってなんですか。愛ってなんですか。変わりゆく心と向かいあった日々の先で、彼女はひとつの答えにたどり着く。みずみずしい感性と文体で新時代の書き手が赤裸々に綴った、悩める女性たちに贈るメモワール・エッセイ『揺れる心の真ん中で』の著者、夏生さえりさんが幻冬舎plusで展開する連載「想像してたのと違うんですけど~母未満日記~」の一部をお届けします。

育児のなかでも難しい問題

育児のなにが大変って、離乳食でも、オムツ替えでも、夜泣き対応でもなくて(大変だけどね……)、ちいさなことからおおきなことまで、ありとあらゆる「どうする?」にまみれて、日々観察→検索→選択→実行→修正のサイクルを続けなければならないことだと思う。

「幻冬舎plus」(運営:株式会社 幻冬舎)の提供記事です

おもちゃ、何買う? テレビはどのくらい見せる? どうやって寝かしつける? 何時にお風呂にする? 今日の気温だと長袖? 半袖? 夜泣きのときどうする? 離乳食、いつ始める? どう進める? と悩みは尽きなくて、検索したとて正解なんてないことばかり。

そのなかでも、めちゃくちゃに難しい問題が、保育園よ。

おもちゃや離乳食とは違って、一度決めたら生活がガラリと変わる保育園通い。「1歳半くらいから入れたい」とか「あともうちょっとして、決心がついたら申し込みたい」とか「たまに行って欲しい」とか、そういう柔軟な選択ができたらいいのだけど、大体の場合は4月入園のために11月ごろに募集がかかり、そこを逃せば「中途入園」となって、空きのある保育園しか入れない。また、0歳児クラスは入りやすいが、1歳児クラス以降になると(0歳児からエスカレーター式に上がっているわけだから)空きのない保育園も多く、早めの決断が求められる。どうしよう、どうしよう、うちの子、もう預ける? どこの園に? 預けるなら週何日? 何時から何時まで? っと、考えることの多さと重さが、尋常じゃないのだ。

本音を言えば、仕事もめちゃくちゃしたいし、育児もめちゃくちゃしたい。でも、いくらフリーランスで在宅勤務ができる私でも、そんな超人的なことはできないのよね。大学生の頃、「家でできる仕事に就けば、子どもを見ながら家で仕事ができる」と夢想したこともあったけど、とんでもない。

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