美しい紅葉に、豊富な秋の味覚、そしてさわやかな秋風を楽しみながらのアウトドア。年間を通して魅力的な茨城県ですが、秋はさらに魅力度がアップする季節です。
来年の秋には、JRや県などによる大規模な観光キャンペーンが全国で展開されますが、1年前のこの秋も、「プレ」と銘打ってさまざまなイベントが企画されています。
新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けてきた観光を盛り上げようと、「禁じ手なし」の発想で挑む茨城県の奮闘を取材しました。
(NHK水戸放送局 鈴木瞬記者)
【万事休す?暗闇でバンジー!】
「デスティネーションキャンペーン」は、来年10月から3か月間、JRや茨城県、それに市町村が一体となって行う観光キャンペーンです。茨城に観光に来てもらおうと、全国でPRします。
それに先立ってこの秋行われるのが「プレデスティネーションキャンペーン」です。「体験王国いばらき」のキャッチコピーのもと、「アウトドア」や「食」などをテーマにさまざまなイベントを展開します。
具体的には、車内でご当地グルメや日本酒が楽しめる列車や、サイクリング人気を受けて、自転車をそのまま列車に持ち込むことができる「サイクルトレイン」。新しい観光のスタイルを提案しようと、ホテルで仕事をしつつ、近くのゴルフ場でゴルフを楽しむという「ワーケーション」ができる企画もあります。
さらに、常陸太田市の竜神大吊橋では、夜の真っ暗な湖面に向かってバンジージャンプをするという「ナイトバンジー」も体験できます。
【茨城県のPR あの手この手】
茨城県はここ数年、あふれる魅力を十分伝えられていないとして、これまでの手法にとらわれないPRに力を入れてきました。
例えば、茨城が生産量日本一を誇るメロンのステッカーをマイカーに貼ってもらい、一定距離を走行するとメロンがもらえるキャンペーンを展開したり、デヴィ夫人を「体験王国いばらき」の女王に起用して、キャンプやサイクリングを楽しむ動画を作ったり。県職員が茨城県の魅力を動画で発信する、「公務員ユーチューバー」にも挑戦しました。
新型コロナウイルスの感染拡大で積極的な来県の呼びかけは難しかったからこそ、多くの人に「最近あちこちで『茨城』を見かけるな」と思ってもらおうというのです。
【あの人も激推し!】
茨城の魅力発信に大きく貢献しているのが、全国初の自治体公認バーチャル・ユーチューバー、「茨ひより」さんです。
動画で茨城の観光地を紹介するだけでなく、バンジージャンプやサイクリングを体験したり、特産品の“食レポ”で売り上げアップに貢献したりと、大活躍です。
これらの取り組みが実を結び、テレビや新聞、インターネットなどで茨城の話題が取り上げられた時間や件数などを広告費に換算すると、2021年度は158億円となりました。10年前の2011年の4億円から、急上昇。実際にかけた広告費をはるかに上回る成果がでているということです。
コロナ禍でも地道に続けてきた茨城の魅力発信の取り組みが「プレデスティネーションキャンペーン」で花咲くのか。全国からも注目が集まっています。
なお、茨ひよりさんのこの秋イチ押しの観光スポットは、紅葉が楽しめる袋田の滝や花園渓谷、筑波山、国営ひたち海浜公園。
食べ物ではくりが大好きだということです。
からの記事と詳細 ( 茨ひより激推し 「茨城プレDC」ってなに?|NHK 茨城県のニュース - nhk.or.jp )
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