Alistair BergGetty Images
過去や個性は私たちのアイデンティティの一部。その中には、誰にでも他人に隠しているものがある。これは至って普通のこと。新たな社交の場や最近の職場環境では、自分のことを深く開示する必要性さえもなかったりするからなおさらのこと。
でもときに、自分からも目を背けようとすることがある。傷ついた過去を封じ込み、特定の人格や特性を隠し、特定の感情を押え込むことを学んできたなら、それは精神的健康に悪影響を及ぼす恐れがある。だからこそ向き合う必要がある。そこで、シャドウワークの出番! アメリカ版ウィメンズヘルスから詳細を見ていこう。
シャドウワークってなに?
シャドウワークとは、簡潔にいうと、今まで抑圧してきた部分の自分に対処すること。「セラピーではシャドウワークを通して、あなたが隠したり見ないようにしたり、嫌悪感や羞恥心、恐れを感じている部分の自分自身を探求していきます」と説明するのは、『How to Overcome Trauma and Find Yourself Again』を著書に持つベストセラー作家兼公認臨床心理学者のジェサミー・ヒバード博士。
「シャドウワークの目的は、あらゆる側面の自分に光をもたらしてあげること。たとえ自分が不快に感じていたり、抑圧してきた自分であってもです」ヒバード博士。「自分自身をより深く理解し、自己認識を高め、ありのままの自分を受け入れられるようになることを目指します」
心理学者カール・ユングが唱える「シャドウ・セルフ(影の自分)」とは、無意識の中に埋もれた「内なる自分」のことを指し、それを明るみにするのがこの概念。
あなたの 「内なる影」はなに?
「内なる影とは、受け入れられない自分で構成されています。心の暗い部分と呼んだりもします」とヒバード博士。
「怒り、悲しみ、冷酷、衝動的な自分など、受け入れ難い部分や他人から見てよくないとされる自分の集大成です。例えば幼少期に怒りを露わにしてはいけない、涙は弱さの表れだのと教えを受けていたりすると、大人になってからもこのような感情をずっと押さえ込んでいるかもしれません」
シャドーワークで得られるものとは?
・自分のことをもっと理解できるようになる
・より心地よさや快適さを得られる
・自分を受け入れられる
・よりよい関係性を築くことができる
・自分や他人にもっと思いやりを持てるようになる
・シャドウワークは誰がするもの?
影の自分は誰もが持っているため、みんなが実践すべきもの。とはいえ、初めて試してみるなら、セラピストの力を借りたほうがいいかも。
「シャドウワークは、癒やされていないトラウマや放っておかれた痛み、世代間のトラウマと向き合う方法でもあります」とヒバート博士。だからこそ、訓練を受けたセラピストと一緒に進めていくのがもっとも効果的。
シャドウワークのやり方
シャドウワークは、セラピストと一緒にするか、心細くなければ自分で実践してもいい。これにより、自身の多面的な性質や、とくに受け入れ難い部分の自分を自覚できるようになる。
自分でシャドウワークをするときのアドバイスは以下の通り。
・シャドウワークのもっとも簡単な方法は、「自分が他人になにを投影しているか」に気付くこと。これは、普段他人に対してイラッとしたり合わないと感じる部分や、自分にとってマイナスな影響を受ける部分。実はこれ、大抵の場合が自分自身の嫌いな部分。
・相手のなにが苦手で、どこに不快を感じるのか向き合ってみよう。その特徴が自分にもないかどうか、あるとすれば、そんな自分にどんな感情を抱いているか考えてみて。
・幼少期を振り返ってみよう。よくないとされたり、受け入れられなかった特定の自分の行動や性質はなかったかな?
・最後に、イライラや怒り、嫌悪感のような感情について考えてみよう。あなたはこのような感情になにを結びつけ、なにを意味するもの?
※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。
Text: AMELIA BELL Translation : Yukie Kawabata
からの記事と詳細 ( シャドウワークってなに? あなたの心の暗い部分との向き合い方 - Women’s Health Japan )
https://ift.tt/kauNhFC
No comments:
Post a Comment