Pages

Sunday, May 10, 2020

家庭学習のアイデア続々 100事例共有 - 愛媛新聞

県内小中 教員手探り

家庭学習のアイデア続々 100事例共有

2020年5月10日(日)(愛媛新聞)

家庭学習の教材を準備する教員=4月27日、松山市久谷町

家庭学習の教材を準備する教員=4月27日、松山市久谷町

 新型コロナウイルスの影響で休校が続く中、県内小中学校では教員らが知恵を出し合って家庭学習の方法を模索してきた。県教育委員会がインターネットを使ってアイデアの共有を呼びかけ、要点をまとめた教材や時間割の設定などさまざまな事例が挙がった。学校再開に向け、手探りで子どもたちの成長を支える。

 「今までにないこと」「工夫が必要」―。家庭学習は対面する授業とは違う教材が必要となり、異例の休校以降、教員は家庭学習用に配布するプリント作成など対応に追われた。県教委義務教育課によると、4月中旬に情報共有を呼びかけたところ4月末までに、教材や生活支援方法など約100事例が集まった。事例は教員のみが閲覧できるサイトに掲載。同課は「各校の教員が工夫して学びやすくしたアイデアを校内にとどめるのはもったいない。広く共有することで県内全体で質の良い教材作りに役立てられる」と期待する。

 松山市久谷町の坂本小学校は理科の要点をまとめた資料を提供した。大塚栄二校長が全国学力・学習状況調査前の復習用につくっていたものを改良。シンプルに要点だけをまとめ「初めて理科を教える先生にもポイントが分かるはず」と大塚校長。「なくなった時間は取り戻せない。効率よく学ぶ工夫が必要になる」とも話した。

 松山市内の小学校に通う5年生の男子児童は「学校が再開した時、授業時間にちゃんと集中できるか少し不安」と語る。学校で自然に身につく学習のリズムを家庭で生む難しさを感じている親子は多いだろう。

 家庭学習を支援する方法の一つとして、明確な計画を示す時間割を紹介したのは東温市志津川の重信中学校。学年ごとに3~6校時の授業枠を設定し、家庭用の教材が教科書の何ページに出ているのかを示して、分かりやすく見通しを持った学習を促している。近藤結香校長は「できるだけリズムを崩さないように準備することで、再開後に備えたい」。4月前半の学習内容はこれまでの復習が中心だったが、休校が続く中で再開後の授業で活用できる予習や準備を兼ねた内容も盛り込んでいる。近藤校長は「新学期が始まり1日しか登校していないため、教員と生徒との人間関係もまだできていない。教員、保護者、生徒ともに不安な気持ちはあるが、できる準備をするしかない」と前を向く。

 県内ではケーブルテレビ局やインターネットを通じて動画を配信する支援や授業も始まっている。ただ、自治体や家庭によって情報通信技術(ICT)環境の整備状況には差があるのが現状だ。

 松山市内の小学校に子どもが通っている父親の男性会社員(46)は「授業ができていない分は、再開してから詰め込みになってしまわないか気がかり。分かる子と分からない子の差も開いてしまうかもしれない」と心配を募らせた。

Let's block ads! (Why?)



"共有" - Google ニュース
May 10, 2020 at 08:04AM
https://ift.tt/2ST2t1o

家庭学習のアイデア続々 100事例共有 - 愛媛新聞
"共有" - Google ニュース
https://ift.tt/3bGNorw
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update

No comments:

Post a Comment