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Saturday, May 9, 2020

子どもに「固定費ってなに?」と聞かれたときの正しい答え方(幻冬舎ゴールドオンライン) - Yahoo!ニュース

もしお子さんに「固定費ってなんのこと?」と質問されたら、あなたは答えられるでしょうか。もしかしたら「知っているつもり」になっているだけで、正しく理解できていないかもしれませんよ。軽妙なコラムで多数のファンを持つ経済評論家の塚崎公義氏が、経済初心者のための超入門講座を開講! 第7回は「固定費」について解説します。

客がまったく来なくても「費用」は発生する

レストランの利益について考えてみましょう。客がまったく来なければ収入はゼロですが、それでも費用はかかります。店を借りる費用や、従業員の給料などですね。これを「固定費」と呼びます。

新型コロナの影響で、客が来ないレストランも多いようですが、そうした店でも固定費はかかっているので、赤字に苦しんでいるはずです。

店に客が来て料理を注文すれば収入が増えますが、一方で、材料費がかかります。このように、収入が増えると費用も増えるという部分を「変動費」と呼びます。

客がゼロだと、店は固定費だけ赤字になります。客が1人来ると、収入から変動費を差し引いた金額だけ赤字が減ります。客が増えてくると赤字が減り、ある所から黒字になります。この転換点を「損益分岐点」といいます。客が何人来れば黒字になるのか、という人数ですね。

「利益」の増減の変化率が、「売上」より大きい理由

あるレストランの固定費が9万9000円だとします。料理が1500円で材料費が500円だとします。客が来ないと9万9000円の赤字ですね。客が1人来ると、収入が1500円増えて費用が500円増えるので、赤字が1000円減ります。

客が99人来ると赤字が消えて、それ以上客が来ると黒字になりますから、損益分岐点は99人ですね。

客が100人来ると利益は1000円、101人来ると利益は2000円になります。客数が1%しか増えていないのに、利益は2倍になっているのです。

いいことばかりではありません。客数が101人から100人に減ると、利益が半分になってしまうのです。客数は1%程度しか減っていないのに。

これは極端な例ですが、一般に売上高の変化率よりも利益の変化率のほうが大きくなります。その理由は、固定費があるからですね。

固定費ゼロの会社であれば、売上高の変化率と利益の変化率は同じになります。「売上高の10%が利益だ」という場合、売上高が2倍になれば、利益も2倍になるわけですから。

さて、この店が食べ放題をはじめたらどうなるでしょうか。客が3000円払うと食べ放題になり、平均的な客は3皿食べるようになるとします。

客としては、4500円分の食事を3000円で食べられるので満足ですが、じつは店も満足なのです。収入は3000円、材料費は1500円で、差し引き1500円の儲けですから。

大食いばかり来店する食べ放題の店が儲かっていると聞いて、意外な感じがした読者も多かったことでしょう。固定費と変動費がわかると、食べ放題の店のこともわかる、というわけですね。

余談ですが、食べ放題の店についてはほかにも面白い話が多数ありますので、詳しくは別の機会に。

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