特攻、玉砕、学徒出陣…。７５年前の１９４５年８月１５日、長く続いた戦争が終わりました。これらの言葉は、戦争中におきた悲惨なできごとを今に伝えています。
１９４１年１２月８日、日本はアメリカ・ハワイの真珠湾を攻撃します。すでに中国と戦争をしていた日本は、アジア進出や経済のしめつけをめぐり対立するアメリカとも戦争を始めたのです。当初は優勢でしたが、国力のちがいは大きく、すぐに各地で不利な状況になります。そして無謀な戦いに突入していきます。
特攻隊はその一例です。戦闘機に片道の燃料と爆弾を積み相手の軍艦に突っこんでいきます。死んでいった操縦士の中には兵隊が足りないため、学生で兵隊になった学徒出陣の人もいました。
日本がいったん支配した太平洋の島では、武器も食料も足りず全滅するところが出てきます。しかし、日本軍はそれを「玉砕」と言いかえます。玉砕は「玉が美しく砕け散るように潔く死ぬ」といった意味ですが、病気や飢えで死んでいった人もたくさんいました。
１９４４年７月、日本まで飛行機で飛ぶことができる距離にあるサイパン島が陥落。アメリカ軍のＢ２９爆撃機による空襲が本格化します。１９４５年には沖縄本島で地上戦があり、８月には広島と長崎に原子爆弾が落とされ、一般市民を含め３００万人以上の犠牲者を出した戦争は日本の無条件降伏で終わります。
日本は新しい憲法で「戦争を二度とせず、平和を願う」と誓い、その後は戦争をすることもまきこまれることもありませんでした。でも世界では争いがたえません。日本が「平和国家」であり続けるにはどうすればいいのか。考えるのはこれからを生きるみんなです。
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August 17, 2020 at 04:00AM
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