死なないようになれたなら。 「死」という問題を解決しようと取り組んでいる人々がいます。彼ら、彼女らが成功した暁には、900歳になった僕がふとこの文章を読みなおし、いかに人生の初めの100年間を無駄にしたかを懐かしく思い出すかもしれません、と米GizmodoのDaniel Kolitz記者は書いています。 しかし、いつか解決されたとしても、それまでに何万、何億もの人々が亡くなることに変わりはありません。病気で亡くなる人もいれば、不慮の事故で亡くなる人もいるでしょう。なかには俗に言う「老衰」によって亡くなる人もいます。 縁側でひなたぼっこをしているうちに、いつの間にか息を引き取っていたーーこんなふうに、「老衰で亡くなる」のは他の死に方と比べてずいぶん穏やかなイメージがあります。 でも本当のところ、老いて死ぬってどういう意味なんでしょうか? あらゆる疑問に専門家が答えてくれる「Giz Asks」シリーズ。今回は、「老衰で亡くなる」とはどういう意味なのか、4名に聞いてみました。
体が摩耗し、病気が体の営みを妨げ、死に至る
Elizabeth Dzeng(カリフォルニア大学サンフランシスコ校医学部助教) 「老衰で亡くなる」とは私たちのまわりでよく使われている表現です。ところが、実際「老衰」で死ぬ人はひとりもいません。必ず先行している病、または新しい病がほかにあって、それが死因となります。死亡診断書に「老衰」と書かれることはまずないでしょう。このように、死因は別にあって、なにかの感染症、心臓発作やがんなどの基礎疾患による心不全のほうが可能性が高いのです。 たとえば肺に血栓が生じたら、脳と体に十分な酸素を送れない状態となり、結果的に心不全を引き起こしますね。この場合、その人がまだ若かろうが年老いていようが関係ありません。病気や、病気が引き起こした諸症状が体の営みを妨げたために死に至るのです。 しかし、同じ病気でも高齢者には異なる症状をもたらすこともあります。年を重ねるごとに私たちの体は摩耗し、損傷していきます。ですから、若い頃と同じようには病と闘えなくなってくるのです。もちろん心臓発作や肺血栓塞栓症で若い人も同じように病死することはありえますし、実際に起こることではあります。ただ、高齢者だと病気に対する体の反応が異なってくるのです。 次に肺炎を例にとってみましょう。老年の患者の場合、感染時に通常見られる初期症状が見られないことがあります。 もしその患者が糖尿病を患っている場合は高血糖の症状が出ることもありますし、もし認知症だったら心理状態が不安定になったり、普段できていたことが突然できなくなってしまうこともあります。老年の患者にこのような症状が出ても、その原因となっている病理を直ちに突き止めることは困難です。 巷には「眠りながら死にたい」と願う人がいますが、これは特定の病理に限定できない現象です。眠りながら息を引き取った人は、たまたま起きている間ではなく寝ている間にがんや感染症の症状が悪化しただけかもしれません。 もうひとつ大切なことは、末期がんや鬱血性心不全などの極めて深刻な病状を抱えている人たちは、より「自然な死」を選び取ることもあります。病院で積極的な治療を受けるよりは、緩和ケアを選んで苦しみを和らげる道を選ぶこともあります。
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August 10, 2020 at 08:30PM
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