「3年 5年 10年」
「おばさんで、なにが悪い!」 ここ数年、度々大声で言いたくなる言葉だ。 気がつけば、46歳を迎える年になり、そろそろわたしもアラフィフと呼べる年代になった。不思議な気持ちとわくわくする気持ちの入り混じった面白い感情。慎重になることは、健康くらい。あとは楽しみのほうがずっと多くて、「こんな楽しい年のとりかたができるんだな」と、若いころには思いもしなかった年齢との関わりあいができている。 いろいろな媒体でお仕事をさせていただいていると、各媒体、それぞれにライフスタイルや目指すもの、大切にしているものやことが変わる。それによって、いただく質問もそれぞれだ。 でも、そんな「それぞれ」の中にも、共通するものがある。 それは「年齢への恐怖や乗り越えかた」についての質問だ。「神崎さんは年をとることは怖くないですか?」「これから先、どんなふうに自分の年齢と向き合っていく予定ですか?」 どんな生活を送っていても、どんな年代であっても、「年齢」というものには、不安がついてまわるものなのか? わたしがいろいろな声をいただけるようになったのは美容家となって数年がたったころ。年齢でいえば37歳くらいのころだった。 37歳。世間でいう数字だけでみると、いい大人の数だ。ファッションもメイクも、外見はそれなりに落ち着いていて、静かに微笑むような穏やかな空気をもつ。そんな印象だろうか。けれど、巻き髪にオフショルといった具合に、この数のもつ印象とは、ずれまくった当時のわたしは、それはもういろいろなお声をいただいた。 「おばさんのくせに」「母親のくせに」。そんな言葉が投げられるたびに、「年齢」という数字が面白くなった。たった2桁の数字が、こんなにひとの感情に関わっていくものなのかと。
からの記事と詳細 ( 神崎恵「おばさんで、なにが悪い!」【もう、メイクを落としてもいいですか? 】(with online) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース )
https://ift.tt/2SKhYLR
No comments:
Post a Comment