2020年が世界的なパンデミックに立ち尽くした1年だとしたら、2021年はその混乱の中でもなんとか歩み続けようともがいた1年だったように思う。 稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾による毎月1回7.2時間の生放送を届けるレギュラー番組『7.2 新しい別の窓』(ABEMA、※以下『ななにー』)においても「がんばりましょう」を合言葉に、今できることを精一杯取り組む姿を見せてくれた。 物理的な距離を慎重に取りつつも、トークコーナーを中心に多数のゲストとふれあってきた3人。“すっかりおなじみ”の人、“はじめまして”の人、“ずっと会いたかった”人……毎月3人が人と人とのつながりを楽しむ姿を通じて、分断しがちな社会でもきっとつながりたい人とは会うことができるのだと励まされるような場面が多々あった。 そこで今回は、2021年の『ななにー』の力強い歩みを振り返り、より明るく楽しい新たな1年を迎える心構えをしていきたい。 ■長年の夢を叶えたベストフレンドとの再会 2021年最初のオンエアは、2020年11月3日に「日本一」=日本選手権オートレース(SG)の優勝を掴んだオートレーサー・森且行選手をゲストに迎えた元日スペシャルだった。1996年、SMAPのメンバーとして人気絶頂のタイミングで芸能界を引退し、オートレーサーの夢を叶えるために新たな一歩を踏み出した森選手。そこから24年かけて掴んだ悲願の優勝に「諦めなければいつかきっと夢は叶う」と勇気づけられたものだ。 元日スペシャルでは、かつてレギュラー番組『夢がMORI MORI』(フジテレビ系)で共演していた森口博子がスタジオに、そして森脇健児もリモートで登場。ヤンチャな盛りだった彼らの思い出話に花が咲くのはもちろん、「森くんを入れて、もう1回6人のSMAPが見たいわ!」という言葉も飛び出す、まさに“初夢“とも言えるオンエアだった。 さらに、「ホンネトーク」コーナーでは田村淳(ロンドンブーツ1号2号)の口から、中居正広に「あの3人と会ってる? 何かあったらよろしくね」と伝えられたという話も明かされた。一時期はSMAPというグループ名も、かつてのメンバーの名前も、当時の思い出話もなかなか出すことが難しい空気もあった。だが、空気というものは常に留まることなく流れていくもの。同じ事柄でも時代が変われば印象が大きく変わるように、3人を取り巻く環境が大きく変化をしている予感が漂う2021年の幕開けだった。 ■ネットでのもがきが、テレビへの新たな道標に 時間の流れによる予感は、テレビの世界で彼らの姿を見ることでも感じられた。1月クールでは香取が主演するドラマ『アノニマス~警視庁“指殺人“対策室~』(テレビ東京系)がスタート。草なぎも稲垣もそれぞれに活動を続け、『ななにー』で再会するという充実ぶりを見せた月もあった。 新しい地図を広げて、インターネットの世界へと飛び込んだ3人。世界初のSNSバラエティを歌った『ななにー』を始めたのも、当時は森選手同様、周囲から見れば衝撃的な一歩だったかもしれない。しかし、今や多くのタレントたちがテレビの世界からYouTubeを始めとしたSNSの世界に新たな活躍の場を見出すなど、振り返ってみれば3人の一歩は芸能界の先を行くものだったとさえ見える。 いくつになっても、いつの時代においても開拓者。その挑み続ける姿勢は、再びテレビの世界で見る彼らを、より頼もしく輝かせているように感じた。同時に、その屈することのない精神に惹かれるように俳優、声優、芸人、歌手……と様々なゲストが『ななにー』を訪れ、憧れとリスペクトを寄せる姿も見受けられた。 なかでも、生き様そのものをパフォーマンスに注ぎ込むアーティストたちとのライブが積極的に行なわれたのも、2021年の『ななにー』の特徴だ。Novelbrightや緑黄色社会、CHAIなど注目を集めるフレッシュな面々から、PUFFYやウルフルズといった3人と同じく長年活躍を続けるベテランまで、多彩なアーティストたちとのセッションが実現。「もう少しだね」、そう香取が語ったように、ライブならではの熱気を観客と共有できる日が来ることを祈るばかりだ。
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