文・写真◎佐藤寛太 Text&Photo by Kanta Sato
日々の生活に疲れたときの「なにもしない」旅。
こんにちは佐藤寛太です。
今回のテーマは「なにもしない時間」を持ってみませんか? という内容です。
せっかくの休み、時間はできたけど気力が湧かないときってありますよね。7月の僕がまさにそうでした。
ひとつの作品を終え、張り詰めていた糸が支点を失い、ふわりと落ちるように、緊張とともにやる気までどこかへいってしまい「生活」に戻るのに少し時間がかかるときがあります。
リフレッシュのするための遠出が思ったよりしんどかったり、会いたかった人たちに連絡して会ってみても自分自身がどこか疲れていて心の底からその時間を楽しめていなかったり、先に組んだ予定を疎ましく感じたり、休めばいいと頭ではわかっていても「せっかく時間があるから!」と人と会い、また疲れて帰ってくる。
誘われる側もたまったものじゃないですよね(笑)。
でも、そんなことってありますよね? みなさんも……ね?
そんな生活を繰り返しながら徐々に自分の日常を取り戻していき、「あ、そうそう。これが俺だ。ひさしぶり。」と自分自身と邂逅する日がやってきます。
今回は復活のその日を迎えるまでの旅をゆるりと紹介したいと思います(笑)。
読んでいる本が進まないに始まり、聴いている音楽の歌詞が頭に入ってこなかったり、普段好きなものに興味が湧かなくなるのが、僕が仕事に追われているときの疲れの初期症状です。
「ただなにもしない」
僕はよく「TED TALKS」を観るのですが、お気に入りのトークでピコ・アイヤーさんの「静かに佇むこと」(Pico Iyer「THE ART OF STILLNESS」)というものがあります。
とても僕の文章力では要約することができないのですが、日々に追われる感覚から遠ざかるために、日常的に、そして休暇においても「なにもしない時間」を持ってみませんか、ということをトークで話されています。折に触れて見返すようにしているのですが、いつもいつも気付かされることばかりです。なにもしないことって意外と難しいんですよね、ほんとに。
僕なりにこのトークから学んで時間が空いたときに実践しているのが、携帯とイヤホン、千円札を一枚握りしめて
近所をブラブラと歩くことです(このとき、携帯はおやすみモードにしておくのがポイントです)。
気になったものを写真に収めて、たまに家族や友人に暇電話かける以外は音楽を聞くだけ。喫茶店に入ってもSNSを開かずに日々を振り返る。ただの散歩ですが荷物を持たないだけですごく自由になった気持ちになれるんです。
ほかにも、洗濯機をとりあえず回す、その間にほかのものを片付ける。靴を洗う、磨く。
しなければいけないこと、前からやりたいと思っていたこと、なりたい自分になるために必要だと思っていること、物やことに追われて蔑ろになっていた時間の感覚を、人と予定を組まないことでリズムを取り戻していく、心の余裕は時間の有無から生まれると思うのです。
立ち止まって空を見上げて通りすぎる建物の窓を見て、公園のベンチに腰掛けて子どもたちを眺める。
次のお休みは予定を組まないのはいかがでしょうか?
携帯を置いて、心を開いて、自分の周りにあるものを受け止める。そんな日をすごしてみてもいいかもしれません。
8月は山に登ろう。うん。日々にワクワクしたいものですね。
みなさん、いつもお疲れさまです。
がんばってますね、わたしたち。
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