食品の値段(ねだん)がどんどん上がっています。その数は2023年に約3万5千品目になる見通しです。食品を作る工場で使う原料や材料が高くなっているためです。買う人の収入(しゅうにゅう)はあまり増(ふ)えていないので、買えるものがへっています。節約を心がける人が出ています。
材料だけでなく、工場を動かすための電気やガスの料金も高くなっています。ガソリンも上がっているので、作った商品をトラックでスーパーに運ぶ費用(ひよう)も増えています。食品を作るのにこれまでよりお金がかかっているのに、値段をそのままにしておくと、食品会社はもうけが少なくなります。働いている人に給料を払(はら)えなくなってしまうので、商品の値段を上げているのです。値段は変えずに量を減(へ)らす「実質(じっしつ)値上げ」をしている品物もあります。
食品値上げは21年秋から始まりました。これまでに何度も値上げされた商品もあります。調査(ちょうさ)会社の帝国データバンクによると、昨年の値上げは1年間で2万5768品目でした。今年は10月に3万品目をこえそうで、記録的なスピードです。お菓子(かし)は砂糖(さとう)などの原料が高くなったため、約2200品目が値上げされそうです。
生活に必要なお金は増えているのに、収入はなかなか上がっていないので人々の暮(く)らしは苦しくなっています。
値上げはまだ終わりそうにありません。円が外国のお金と比(くら)べて値打ちが下がっている(円安)ので、食品会社が他の国から材料を買うのに、以前よりたくさんのお金が必要になっています。電気代も高いままです。みんながお金を減らさないよう、あまり買い物をしなくなると、景気が悪くなるかもしれません。
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