「皇族の結婚」をめぐっては、さまざまな愛憎劇が繰り広げられてきた。『李王家の縁談』を上梓した林真理子さんと、歴史学者・静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次さんが「皇室結婚史」について語り合った、「文藝春秋」2021年4月号掲載の対談を公開する。(全2回の2回目/前編から続く)
(※年齢、日付、呼称などは掲載当時のまま)
◆ ◆ ◆
圭くん、「しわい」
林 私の生まれた山梨には「しわい」という方言があるんです。強情とか小生意気とかそういう意味なんですけど。私からするともう、圭くん、しわいな。なんでご辞退しないんだろう。
小田部 いや、辞退はしにくいでしょう。内親王のラブコールを断ったなんてことになったらそれこそ袋叩きですよ。
林 そうか、たしかに。じゃあ眞子さまが「辞めます」っておっしゃればいいんですね。
小田部 言えとは言えませんが、そうしない限りは収まりがつかないですよね。眞子さまに気づいていただくしか道がない。小室さんはもう身動きできないでしょう。
林 先生は同情的ですね。今頃きっとお二人も、先生と私のようにZoomやスカイプでつながってますよ。「眞子、愛してるよ。僕は絶対別れない。だってこんなに愛してるんだもん」「圭。やだ、うれしい」とかね。
小田部 どうでしょう(笑)。林先生はいろいろドラマも書かれますからよくご存じだと思いますが、結局そういうのは一生は続きませんからね。どこかで絶対さめてしまう。
林 それはそうですね。
小田部 僕は、そこまで言うならもう皇室の特権もなにも全部捨てて、お二人で好きなように暮らすべきだと思うんです。
林 つまり、一平民として。
小田部 そう。皇族の一時金も特権も欲しい、それでいて小室さんと一緒になりたいというところに国民は疑問を感じているわけです。もしお二人が本当の純愛なのであれば、“皇族”という立場とそれに付随するいろいろな特権を捨て、「2人で苦労しながら生きていきます」と言えばいい。そうすれば拍手する人も増えるんじゃないですか。
林 今のままでは国費を当てにした結婚に見えてしまいますからね。
小田部 「それ、純愛なの?」というのにわれわれ庶民は敏感です。純愛を貫くなら皇室を捨ててでも貫く、皇族として生きていくなら、もっと毅然と、大局的に結婚というものを見る。この二択しかないのではないでしょうか。
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