今回のみやぎUP-DATEでは、こちらの投稿にお応えします!
地下鉄南北線の終点・富沢駅に到着する直前に、なにやら陽気な音楽が流れているというのです。
みなさん、ご存じでしたか?
富沢駅へ!
どんな音楽なのか、さっそく富沢駅に確認しに行きました!
電車に乗っていると…
~♪
確かに流れました!本当に陽気です!笑(動画でご確認ください...)
そんなメロディーに続いて「富沢、富沢、終点です。」とアナウンスが。
利用している人たちはみんな気づいているのでしょうか?
みんな気づいてた!
地下鉄の利用客にどれくらい認知されているのか、聞いてみると…
安藤さん 「富沢駅に到着する直前に車内で…」 |
男性 「音楽が流れる! きょう初めて気づきました! なんか違和感があると思ってびっくりしました。」 |
こちらの男性は、かなり気になっていた様子!
そのほかにも…
「あー、鳴りますね!」
「結構楽しい気持ちになります」
と、みなさん気づいてはいる模様。
しかし“なぜあのメロディーが流れるか”と聞くと、皆さん「知らない」と回答。
気になってたけど理由は分からない、という方が多いようです。
理由は「乗り過ごし防止」!
仙台市交通局の大宮 清継さんにお話を伺いました。
大宮さん 「今年2月からこの曲を流しています。 理由として、富沢駅は車両が駅に到着後、一旦お客様が降りたあとに回送電車として奥の方に入れ替えをするために入構するんです。 その時にお客様が乗り合わせないようにこの曲を流しているということです。」 |
仙台市地下鉄は、運転士が一人でドアの開け閉めなども行う「ワンマン運転」を行っており、
入れ替えの時は、運転士が社内を見回りながら反対側の運転席へと向かいます。
この時に乗り過ごした乗客への対応しますが、次の発車時間も迫っているため、十分な対応ができないケースもあるのだそう。
このメロディーは富沢駅と同じように、ホームの奥で入れ替えを行う東西線の荒井駅でも流しています。
どうして“メロディー”なの?
乗り過ごしというと「寝過ごす」というイメージが強いかと思いますが、最近はスマートフォンに夢中になって乗り過ごすケースが多いそうです。
車両が止まってから降りることに気づき、慌てて降りようとしてドアに挟まれてしまうことがあるため、駅に着く前に気付きやすい音楽でお知らせしているんですね。
ほかにも工夫がたくさんあった!
各駅ホームの乗り降り口に設置されている「可動式ホーム柵」ですが、実は行先によって色分けされているんです。
南北線の泉中央方面は青、富沢方面は赤。
東西線の八木山方面は黄緑、荒井方面はオレンジです。
さらに構内のアナウンスも、行先で男女の声に分かれているんです!
ホームに降りた時にどちらのドアへ向かえばいいのか、これを覚えておけば迷わないですね。
安藤のひとこと。
安藤さん 「どうしてもスマホなどに夢中になってしまうこともあるかと思いますが、周りを見回してみるとこうした音や色の工夫がたくさんあります。 日頃からそのサインを受け取れる、キャッチできるように敏感になっておくのが大事かなと思います。」 |
編集後記
交通機関を利用する時は、移動時間を有効に使いたい・リラックスして過ごしたいという思いで、ついスマートフォンを見てしまいがちですが、終点についても気が付かないと運転士さんに迷惑をかけてしまいます。
この音楽で知らせてくれることで、車両をすべて点検して一人ひとりに声をかける手間と、乗り過ごして焦ってしまう・そのまま飛び出そうとして事故になってしまうという事態を防げて、一石二鳥だなと思いました。
また、扉の色分けは普段地下鉄を使い慣れていない人にも親切で、旅行や出張で初めて利用する人も、行きで乗った側の色を覚えておけば、帰りの方向に迷わなくて済みます。
あまり気にかけずに利用していましたが、こんなにたくさんの工夫が施されているんだということに驚きました。
乗客のことを考えてアイデアを絞る「相手に寄り添う姿勢」、普段の生活でも見習いたいなと思いました。
今回の放送はNHKプラスで配信中です!
こちらのリンクからご覧ください。
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