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Saturday, September 17, 2022

eSIMってなに?アメリカ版 iPhone14 最新機種の大きな変化 - Petite New York - - mikissh

apaituberita.blogspot.com

Apple は、先日、iPhone 14 の最新ラインアップを発表し、既にプレオーダーがはじまり、明日の金曜日にリリースとなりますが、その Apple の最新機種 iPhone14シリーズ (iPhone Pro、Pro Max など全て含む) のアメリカ版で大きな変更点のひとつとして気になったのが、アメリカ版の iPhone14 では、今まであった SIMカードトレイが一切なくなり、eSIM のみの利用となる点でした。最新機種にアップグレードしようかどうか迷っている人も多いと思うので、ちょっと気になる、eSIM とは何?、eSIM には、どんなメリット、デメリットがあるの?などについて紹介します。



スマホやタブレットなどを利用するとき、加入しているネットワークに接続するための必須のインフラになっているのが、SIM です。SIM には、通信を行う上で必要な ID や、ネットワーク固有情報、電話番号などの利用者情報の基本情報が含まれています。新たにキャリアと契約した時や買い替え時などに、SIMトレイに、新しいSIMカードを入れることが、今までネットワークを使用するための最初の第一歩となっていました。

SIMカードは、1991年から長い間に渡り、使用されてきていますが、最近では、物理的なカードを用いず、機種自体に備え付けとなり、必要な設定は、ソフトウェアで行う、eSIM (Embedded SIM) が隆盛になって来ています。eSIM は、iPhone では、2018年の iPhone XS や 2019年の iPhone11 からサポートされていますが、SIMトレイも備え付けられていて SIMカードの使用も可能で、SIM か eSIM か選択して利用することができました。

ところが、2022年9月リリースの最新機種、iPhone14 シリーズのアメリカ版では、eSIM のみになります。SIMカードを挿入していた SIMトレイが完全に無くなり、SIMカードの使用が一切できなくなります。アメリカでは、既にほとんどの携帯電話の通信会社(キャリア)で、eSIM の利用が可能なので、特に問題はないと思いますが、日本を含む、世界の国々の携帯通信会社の中には、SIMカードのみ対応しているところもあるため、iPhone14 で eSIM のみとなるのは、現在の所、アメリカだけとなります。

アメリカ版、iPhone14 を国外で使う場合、海外旅行中に、今まで短期で SIMカードを利用していた人は、物理的なSIMカードはもう使えなくなり、eSIM を利用しなければならなくなります。eSIMは、基本的には、今までのSIMカードと同じようにその国の通信を利用することができるようになるのですが、すべてのプロバイダーがeSIMをサポートしているとは限らないので、eSIMをサポートしているプロバイダーと契約する必要があります。



今までの SIMカードから eSIM へと変化していくのは、やはり eSIM の利用によるメリットが多くあるからです。

すぐに使用開始できる

携帯電話の新規契約や、携帯通信会社のキャリアを他社に乗り換えたときなどに、SIMカードの郵送での受け渡しが全く必要なくなります。SIMカードの出し入れをする必要もなく、eSIM は、オンライン上でキャリア情報を登録するだけで、すぐスマホが使えるようになります。

同時にいくつものネットワークを登録、利用することが可能

面白いと思ったのが、eSIM を利用することにより、いくつもの携帯通信会社のキャリアを登録することができるようになることです。
スパイじゃあるまいし、普通の人はそんなにたくさんの電話番号を使い分ける必要はないよ、と思うかもしれませんが、例えば、仕事用の電話番号とプライベートの電話番号を使い分けたいというときや、旅行先で国ごとに番号を使い分けたいときなど、簡単にできるようになります。

iPhone14 の場合は、8つもの通信会社のキャリアが登録可能です。
そのうち2つのキャリアをアクティブにでき、2つの電話番号を同時に使用することができます。まさに、一つのスマホで仕事用とプライベートの電話番号を日常的に使い分けできるようになるのです。
8つもの通信会社を登録できるのですが、それは例えば、海外旅行などで他の国へ行くときに、その国の通信会社に切り替えて使いたいときなどに、その都度用途に応じて、使用するキャリアを指定することができるようになるので非常に便利です。

セキュリティが高まる

SIMカードを使わず、eSIM になることによって、SIMカードの紛失や盗難の心配がなくなります。



海外の通信会社の eSIM のサポート状況が不明確

シムカードトレイのついていない iPhone14シリーズのようなスマホを利用する場合、海外旅行時に、今までのように、現地でシムカードを購入して使用することができなくなります。また、多くの通信会社で、まだシムカードの使用の方が一般的なため、eSIM のサポート体制がしっかりと確立されていない可能性もあります。
ただし、アップルにより、こちらで、世界各国のキャリアの eSIMのサポート状況が公開されており、ワールドワイドに eSIM でのサービスを提供しているプロバイダーなどが紹介されています。今回の新機種から eSIM オンリーに踏み切っただけあり、現在では、かなり eSIM のサポート状況が良くなっているようです。

新しいスマホを買ったときの機種変更

新しい機種のスマホを買って機種変更をするとき、今までだと、古い機種のSIMトレイから SIMカードを取り出して新しい機種のSIMトレイに差し込めば電話番号の移動が完了したのですが、eSIM のスマホから eSIMのスマホへの機種変更になると、通信会社ごとのルールに従って、機種変更の手続きが必要になります。
オンラインで簡単に手続きができるようであれば、SIMカードを自分で入れ替える手間がなくなるので、今までよりも簡単になり、むしろメリットになりえますが、その手続き方法が通信会社によって異なるのでデメリットになる可能性もあります。

プライバシーの確保が難しくなる

SIMカードは、プリペイドで購入し、好きなスマホで使用することが可能でしたが、eSIM では、必ず特定のスマホでの使用となります。例えば、iPhone の場合は、Apple ID に紐づけされます。

世界的に影響力の強い Apple の iPhone のアメリカ版最新機種が、シムトレイをなしにするという変更をしたことにより、今後はさらに、世界各国で、eSIM のサポート状況が進んでいくと思います。eSIM のみでは、海外旅行時に不便にならない?という不安の声が出るなど、今回の変更による反響が大きかったようで、アップルも、こちらで、eSIM、iPhone 14 の使用の利点について解説しています。

eSIMってなに?アメリカ版 iPhone14 最新機種の大きな変化 was last modified: 9月 15th, 2022 by mikissh

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